肩こりや腰がだるくなるとトントンと叩きたくなりませんか？指圧やマッサージなどに行かれる方も多いと思います。

たしかに押したり、揉んだりすると一時的に筋肉が緩んだような気がしますが、すぐにまたコリが出てきたりしますよね。この原因についてご説明します。

「コリ」は筋肉が硬くなり血流が悪くなり疲労物質や痛みを感じやすくする物質が溜まります。また末梢神経を傷つけて痛みを感じるようになります。この「コリ」を強いマッサージや指圧で刺激すると筋肉の繊維に傷がついてしまいます。

筋肉の繊維に傷がついてしまうと傷を修復しようとして筋肉が硬くなってしまいます。そしてより強固なコリになってしまいます。これを繰り返していくことでどんどん硬い筋肉になり、「肩こり体質」「腰痛体質」になっていってしまいます。

「押して痛い＝効いている」ではないということですね。硬くなった筋肉ほど修復に時間がかかり、血流が改善したり本来の健康な状態に戻るのに時間がかかっています。

筋肉が硬くなる理由は強いマッサージや指圧だけでなく、「悪い姿勢」が筋肉のコリを作ってしまいますので、「良い姿勢」を手に入れることも大切ですね。

年々、パソコンやスマホなどの機器に触れる機会が多くなっていく現代はそれまでの生活習慣や仕事環境と異なり、身体への負担が大きくなっています。

デスクワークなど長時間同じ姿勢で作業をするなどの場合は姿勢の状態によっては「腰」「肩」「首」「腕」などに負担がかかり筋肉は緊張状態が続きます。これが「コリの原因」になってくるわけですが、継続・繰り返していく中でどんどん深部の筋肉まで硬くなっていきます。　肩コリも「昔の肩コリ」ではなくなってきています。

また同じ姿勢を維持することで筋肉は緊張状態が続きますが動かさないことで筋肉を包む膜が癒着（ゆちゃく）してさらに動きが悪くなり関節が痛くなったり、正しい姿勢に戻れなくなったりすることがあります。

筋肉の深部にある強固なコリを緩めようと強い刺激でマッサージや指圧をしようとしても身体や筋肉が反応し防御するために深部まで刺激が届かず緩まないばかりか、周囲の筋肉を痛めてしまいます。

マッサージや指圧が悪いわけではありませんが、使い分けが大切ですね。深いところにある慢性的なコリには身体に負担の少ない効率な施術が必要です。また筋膜の癒着も取っていくことで本来の身体の動きや正しい姿勢を取り戻すことが大切なので、患者様の状態にあったご提案と施術をさせていただきます。お気軽にご相談ください。

「現代のコリ」は深く、硬いコリになっていて、身体を動かす機会が少ない方は「筋肉が癒着（ゆちゃく）」していることはお伝えした通りです。

当院では硬く血流が悪くなったコリや、癒着した筋膜、動きの悪くなったり痛む関節にはコンビネーション療法で施術を行っております。

「コンビネーション療法」では「超音波」×「電気刺激（ハイボルテージ）」の電気エネルギーを組み合わせ同時に使用することで単体の電気エネルギーの施術よりも相乗効果の高い施術を行います。

【超音波】超音波による振動作用で温熱効果とミクロマッサージという高速で細かな振動を筋肉などに伝えて筋肉や関節のこわばりや炎症を和らげる働きがあり、深部まで届く特徴があります。

【ハイボルテージ】電気刺激を深部まで到達させることができ、奥にあるコリに直接届き血流の改善や痛みの軽減、治癒（ちゆ）力の促進が期待でき、一般的な低周波治療器機器より皮膚への刺激が軽減されており電気刺激が苦手な方もおすすめできる特徴があります。

コンビネーション療法には「マイクロカレント（微弱電流）」という機能があります。マイクロカレントはスポーツの分野で高く指示されています。

マイクロカレントは肉離れ、打撲、捻挫、骨折など急性のケガや痛みの回復をサポートすることを目的として使用されています。

一般的な低周波治療器では刺激感があり炎症を起こして熱を持っている部位には使用できないのですが、マイクロカレントは刺激がほとんどなく使用可能です。

マイクロカレントは炎症の抑制や痛めた組織修復の促進などが期待でき、刺激が少なくぎっくり腰や寝違えなど急な痛みに対しての施術にも利用しています。

患者様のお身体や症状の状態に併せて「超音波」「ハイボルテージ」「マイクロカレント」を組み合わせて施術を行っております。